鹿児島県の与論島は、奄美群島の最南端に位置する周囲約23kmの小さな島である。沖縄本島の北わずか約23kmという至近距離にあり、行政上は鹿児島県でありながら、文化・言葉・景観は沖縄に極めて近い「鹿児島と沖縄の境界の島」である。百合ヶ浜——大金久海岸の沖合に春から夏の干潮時のみ出現する純白の砂浜——を擁する島として全国的に知られ、エメラルドグリーンの海に憧れる旅行者を惹きつけ続けている。本記事は、沖縄県那覇港から与論島・与論港への海上アクセスを2026年最新情報で完全に整理する。
与論島へのフェリーは、マリックスラインとマルエーフェリーの2社が交互運航で結ぶ。本航路は那覇〜奄美大島・名瀬港を結ぶ奄美沖縄航路の途中で与論港に寄港する形となり、沖縄本島から約6時間20分で到着する。与論島は奄美沖縄航路において沖縄本島から最も近い寄港地であり、沖縄からの離島旅の入口として最適である。本記事では運賃・時刻表・乗船手順・島内交通・百合ヶ浜の観光情報までを網羅する。
那覇〜与論島・与論港 航路概要
那覇〜与論港の航路は、マリックスライン・マルエーフェリー2社の交互運航で1日1便を維持している。ヨロン島観光協会では与論港の最新運用状況と観光情報が確認できる。
運航スケジュール(北上便:那覇→与論方面)
- 那覇港 発:07:00
- 本部港 着:10:50 / 発:11:20
- 与論港 着:13:20
那覇〜与論港の所要時間は約6時間20分。本部港の1港のみを経由する昼行便となる。奄美沖縄航路のなかで最も短時間で到着する寄港地が与論島であり、「沖縄からの日帰り・1泊離島旅」の入口として利用しやすい。
運航スケジュール(南下便:与論→那覇方面)
南下便は、与論港から本部港を経由して那覇港へ向かう。鹿児島発→名瀬・徳之島・沖永良部経由で与論港に到着した便が、与論発で那覇方面へ向かう構造になっている。詳細時刻はマリックスライン・マルエーフェリー公式時刻表で確認すること。
運賃体系(2026年2月1日〜4月30日適用)
| 等級 | 那覇〜与論 大人片道 |
|---|---|
| 2等(雑居室) | 4,080円 |
| 2等寝台 | 運賃表参照 |
| 1等 | 運賃表参照 |
| 特等 | 運賃表参照 |
2等大人片道は燃料調整金込で4,080円。奄美沖縄航路のなかで那覇から最も近い寄港地のため運賃も最も安く、沖縄から気軽に行ける離島として価格面の魅力が大きい。1等・特等・寝台は別途運賃表で確認が必要。最新の運賃改定情報はマリックスライン公式運賃ページでご確認いただきたい。
2026年5月2日からの燃料調整金値下げ・往復割引・住民割引
2026年5月2日乗船分から燃料油価格変動調整金が値下げされる。また、同一区間・同等級・1割引の往復割引と、奄美群島住民・準住民・群島間割引(2025/4/1〜2026/3/31)が適用される。
与論港(鹿児島県大島郡与論町)
与論島側の発着港は与論港(供利港)。与論町に位置する。与論島は鹿児島県大島郡与論町の1町のみで構成される島で、与論港は島の玄関口である。
港から観光地へのアクセス
- 茶花市街地(与論島中心部):車で約5分
- 大金久海岸(百合ヶ浜の出発地):車で約15分
- ヨロンスカイビーチ:車で約10分
- 赤崎海岸:車で約15分
- サザンクロスセンター:車で約10分
- 与論城跡:車で約10分
- 与論空港:車で約15分
与論島は周囲約23kmの小さな島のため、与論港から島内のほぼ全ての観光地に20分以内でアクセスできる。レンタカーやレンタルバイクがあれば1日で島を周遊できる。
百合ヶ浜:幻の白い砂浜
与論島の最大の観光資源が百合ヶ浜である。大金久海岸の沖合約1.5kmに、春から夏の大潮の干潮時のみ出現する純白の砂州で、海の上に忽然と現れる「幻のビーチ」として全国的に有名である。
百合ヶ浜の出現条件
百合ヶ浜は大潮または中潮の干潮時にのみ出現する。出現する日時は潮汐によって決まり、主に春から夏(3月〜9月頃)にかけて見られる確率が高い。出現日時は与論島観光協会が事前に予想カレンダーを公開しているため、訪問前に確認することが推奨される。出現時間は2〜3時間程度に限られるため、計画的な訪問が必要である。
百合ヶ浜へのアクセス
百合ヶ浜へは大金久海岸からグラスボートまたは観光船で渡る。所要時間は片道約10〜15分。船は地元の観光業者が運航しており、百合ヶ浜出現日に合わせて運航される。料金は往復で大人2,000〜3,000円程度が目安(業者により変動)。
「年の数だけ星の砂」の伝説
百合ヶ浜には「年の数だけ星の砂を拾うと幸せになれる」という伝説がある。星の砂は有孔虫の殻が砂状になったもので、百合ヶ浜の砂浜で見つけることができる。この伝説とロマンチックな景観が、与論島をハネムーンや記念旅行の地として人気にしている。
与論島の主要観光地
| 観光地 | 特徴 |
|---|---|
| 百合ヶ浜 | 幻の白砂州、大潮干潮時のみ出現 |
| 大金久海岸 | 百合ヶ浜への出発地、ロングビーチ |
| ヨロンスカイビーチ | 遠浅の美しいビーチ |
| 赤崎海岸 | サンゴ礁と海食地形、ダイビングスポット |
| サザンクロスセンター | 与論島の歴史民俗資料館、展望塔 |
| 与論城跡 | 15世紀築城、琉球文化圏の城跡 |
| 与論民俗村 | 伝統的な与論島の暮らしを再現 |
| 茶花海岸 | 夕日の名所、市街地に近い |
与論島の文化:沖縄と鹿児島の交差点
与論島は行政上は鹿児島県だが、沖縄本島と約23kmしか離れていないため、文化的には琉球文化圏に深く根ざしている。与論城跡は15世紀に琉球の按司によって築かれたとされ、島の言葉「ユンヌフトゥバ」も琉球語系統に属する。
与論献奉(よろんけんぽう)
与論島独特の歓迎の風習が与論献奉である。主人が口上を述べてから盃に注いだ酒を飲み干し、同じ盃を客に回していく儀礼で、与論島のもてなし文化の象徴となっている。観光客が体験できる機会もあり、与論島の人情味あふれる文化を感じられる。
沖縄との近さ
与論島から沖縄本島の辺戸岬は晴天時に肉眼で見える距離にある。1972年の沖縄本土復帰前、与論島は「日本最南端の島」として扱われた時期があり、沖縄との県境の島としての歴史を持つ。現在も与論島と沖縄本島北部(国頭村)は文化交流が盛んである。
与論島の島内交通
レンタカー・レンタルバイク
与論島観光の主流はレンタカー・レンタルバイク利用である。与論港・与論空港・茶花市街地にレンタカー会社の営業所がある。島1周は約23km、約1時間のドライブで完走できる小さな島なので、原付バイクや電動自転車での周遊も人気である。事前予約推奨で、百合ヶ浜出現期のハイシーズンは早めの予約が必要となる。
路線バス
与論島内には路線バスが運行しているが、便数は限られる。観光には機動性の高いレンタカー・レンタルバイクの方が適している。
与論空港経由
与論空港へは鹿児島・奄美大島からの航空便が運航している。海路よりも大幅に短時間で到着できるため、限られた時間で与論島を訪れる旅行者には航空便も選択肢となる。海路と空路を組み合わせる「往復片道ずつ別ルート」プランも一般的である。
那覇〜与論フェリーをおすすめする理由
沖縄から最も近い「奄美群島」
与論島は奄美沖縄航路において沖縄本島から最も近い寄港地である。那覇から約6時間20分・運賃4,080円という近さ・安さは、沖縄旅行に与論島を1〜2泊組み込む旅程を現実的にする。「沖縄に来たついでに、もう一つ別の県の離島も体験する」という贅沢な旅が可能になる。
大量荷物・車両航送
カーフェリーであるため、マイカー・バイク・自転車・シュノーケリング用品・キャンプ用品など、航空便では運べない大量の荷物を持参できる。マリンアクティビティを存分に楽しみたい旅行者に適している。
奄美群島島巡りの起点
与論島で下船した後、次の便で沖永良部島・徳之島・奄美大島へと北上する「奄美群島島巡り」の起点としても最適である。沖縄→与論→沖永良部→徳之島→奄美→鹿児島という南北縦断ルートの、沖縄側の入口が与論島である。
与論島へのよくある質問
那覇から与論島までフェリーで何時間ですか?
那覇港07:00発、与論港13:20着で、所要時間は約6時間20分です。本部港の1港のみを経由する昼行便で、奄美沖縄航路のなかで那覇から最も近い寄港地です。
運賃はいくらですか?
2026年2月1日〜4月30日適用の運賃で、那覇〜与論 2等大人片道4,080円です。奄美沖縄航路のなかで最も安い区間です。1等・特等・寝台は別途運賃表でご確認ください。2026年5月2日乗船分から燃料調整金が値下げされます。
百合ヶ浜はいつ見られますか?
百合ヶ浜は大潮または中潮の干潮時にのみ出現します。主に春から夏(3月〜9月頃)にかけて見られる確率が高く、出現時間は2〜3時間程度に限られます。与論島観光協会が出現予想カレンダーを公開しているため、訪問前に確認することをお勧めします。
百合ヶ浜へはどうやって行きますか?
大金久海岸からグラスボートまたは観光船で渡ります。所要時間は片道約10〜15分、料金は往復で大人2,000〜3,000円程度が目安です。船は百合ヶ浜の出現日時に合わせて運航されます。
与論島は沖縄県ですか?
いいえ、与論島は鹿児島県大島郡与論町です。ただし沖縄本島の北わずか約23kmという至近距離にあり、文化・言葉・景観は琉球文化圏に深く根ざしています。与論城跡は15世紀に琉球の按司が築いたとされ、島の言葉も琉球語系統です。
与論島と他の奄美群島の島はセットで巡れますか?
はい。那覇〜与論フェリーは奄美沖縄航路の途中便で、沖永良部島・徳之島・奄美大島の各寄港地で下船・観光・再乗船が可能です。与論島を起点に北上する「奄美群島島巡り」型の旅程が組めます。
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※本記事に掲載している写真はすべてイメージであり、実際の運航船舶・港湾・観光施設の現状と異なる場合があります。最新情報は各運航会社・施設の公式発表をご確認ください。
※運賃・時刻表は2026年5月時点の公式情報に基づきます。3か月ごとに改定される場合があるため、ご利用前に必ず公式サイトでご確認ください。
※掲載写真はイメージです。














