対馬は長崎県最北端に位置し、朝鮮半島まで約50kmという国境の島だ。島全体の約89%が森林に覆われ、対馬固有種の野生動物や渓谷・滝・内海の絶景が広がる。歴史的には日本と朝鮮・中国を結ぶ外交・貿易の要衝として栄え、国史跡・天然記念物が点在する。博多港からジェットフォイルで約2時間10分、フェリーで約4時間45分でアクセスできる。本記事では、博多発の対馬1泊2日モデルコースを時間配分・立ち寄りポイントとともに詳しく解説する。
対馬1泊2日コースの全体設計と移動の考え方
対馬は南北約82km・東西最大18kmと縦長の島で、上島(かみしま)と下島(しもしま)が万関橋でつながっている。主要な観光地は上島の北部(厳原(いずはら)周辺・和多都美神社)と中部(烏帽子岳展望台・万関橋)に集中している。1泊2日では厳原泊を基本に、初日に上島南部〜中部、2日目に中部〜北部を回る流れが効率的だ。
詳しいフェリー・ジェットフォイルの時刻・運賃は博多〜対馬フェリー完全ガイドを参照してほしい。また九州全域のフェリー情報は九州・離島フェリー・ジェットフォイルガイドでも確認できる。
1日目:厳原〜中部エリアを巡る
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 06:00〜06:30 | 博多港(ベイサイドプレイス)出発(ジェットフォイル) |
| 08:10〜08:40 | 厳原港(対馬)到着・レンタカー受取 |
| 09:00〜10:00 | 金石城跡・宗家墓所(厳原の中心にある歴史遺産) |
| 10:00〜11:00 | 対馬藩お船江跡(江戸時代の船着き場石垣が残る) |
| 11:00〜12:30 | 万関橋と万関展望台(上島・下島を結ぶ運河) |
| 12:30〜13:30 | 昼食(対馬グルメ:穴子料理・トンチャン等) |
| 13:30〜15:30 | 和多都美神社(海に鳥居が立つ対馬最大のパワースポット) |
| 15:30〜16:30 | 烏帽子岳展望台(リアス式海岸の絶景パノラマ) |
| 17:00〜 | 厳原市街の宿にチェックイン・夕食 |
2日目:金田城跡と北部の絶景を楽しむ
| 時間 | 行動 |
|---|---|
| 08:00〜10:30 | 金田城跡(国史跡・城山)トレッキング |
| 10:30〜12:00 | 海神神社(対馬北部の古社)・上対馬エリア観光 |
| 12:00〜13:00 | 昼食(韓国系グルメも選択肢のひとつ) |
| 13:00〜14:30 | 対馬野生生物保護センター(ツシマヤマネコについて学ぶ) |
| 14:30〜15:30 | 厳原港に戻り土産購入 |
| 16:00〜16:30 | 厳原港出発(ジェットフォイルまたはフェリー) |
| 18:10〜21:30 | 博多港帰着 |
対馬の主要観光スポット詳細
和多都美神社(わたつみじんじゃ)
対馬最大の神社のひとつで、浅茅湾(あそうわん)に向かって海中鳥居が立つ絶景が有名だ。海の神「綿津見大神(わたつみのおおかみ)」を祀り、竜宮城の伝説とも結びついている。参道の石段・苔むした石灯篭・鳥居群は静謐な雰囲気を持ち、写真スポットとしても人気が高い。
烏帽子岳展望台(えぼしだけてんぼうだい)
標高176mの展望台から望む浅茅湾のリアス式海岸は、「日本の景色ベスト100」にも選ばれた絶景だ。無数の入り江と島が重なり合う光景は対馬を代表するパノラマで、晴れた日には韓国の陸地が見えることもある。展望台までは舗装道路があり、車で上ることができる。
万関橋(まんぜきばし)
明治時代に日本海軍が掘削した人工運河に架かる橋で、上島と下島を連絡している。橋からの眺めは絵画的で、カヤックツアーの起点にもなっている。近くの万関展望台からは橋と運河全体を見渡すことができる。
金田城跡(かねだじょうあと)
7世紀(天智天皇の時代)に対外防衛のために築かれた山城の跡。城山(標高276m)の山上に石塁が残り、国の史跡に指定されている。山頂からの眺めは素晴らしく、対馬の山並みと海が一望できる。登山口から頂上まで約1.5〜2時間。トレッキングシューズ推奨。
対馬のグルメ:穴子・トンチャン・韓国食文化
対馬の名物グルメのひとつが「穴子(あなご)」だ。対馬近海で獲れる天然穴子は柔らかく甘みがあり、穴子丼・穴子の天ぷら・穴子の白焼きなど様々な形で提供される。厳原市街の飲食店で広く提供されている。
「トンチャン」は対馬独自のホルモン焼きで、豚のモツを甘辛い味噌ダレで炒めた対馬の家庭料理だ。安価で食べ応えがあり、地元の居酒屋や食堂で楽しめる。
対馬は韓国からの観光客が非常に多く(コロナ前は年間40万人超)、韓国語のメニューや韓国食材を使った料理を出す飲食店も充実している。韓国ラーメン・チゲ・チキンなどを島内で楽しめる。
対馬観光で知っておきたい注意点と準備
対馬を快適に観光するためにいくつかの準備ポイントを押さえておこう。まず服装については、金田城跡や城山のトレッキングを予定している場合は、トレッキングシューズと軽量レインウェアが必須だ。対馬の山道は急勾配・石畳・泥道が混在する。夏でも山中は涼しくなるため、羽織れるものを1枚持参したい。
観光情報の収集については、対馬市観光物産協会のウェブサイトやビジターセンターを活用するのが便利だ。厳原港のターミナルビル内にも観光案内所があり、到着後すぐに最新情報を入手できる。
韓国語・韓国文化との共存については、対馬は国際観光地として韓国人旅行者が多く訪れるため、島内の一部エリアでは韓国語表記・韓国食品・コスメショップが充実している。日本語と韓国語の看板が並ぶ光景は対馬独特の文化的背景を感じさせる。
ツシマヤマネコと対馬の自然
対馬は世界でここにしか生息しない「ツシマヤマネコ」の島として知られる。生息数が100頭を下回るとされる絶滅危惧種で、環境省が保護活動を展開している。厳原北部にある「対馬野生生物保護センター」では、ツシマヤマネコの生態や保護活動について無料で学べる(休館日・開館時間は公式サイトで確認)。夜間の山道を車で走ると遭遇できることもあるが、ライトで驚かさないよう注意が必要だ。
壱岐との比較を検討している場合は壱岐島 日帰り・1泊モデルコースも参照してほしい。
よくある質問
対馬は日帰りでも観光できますか?
博多からのジェットフォイルを使えば日帰りも不可能ではありませんが、移動時間(片道約2時間10分)を差し引くと島内の滞在時間が4〜5時間程度しか取れません。対馬は南北82kmと縦長の島のため、1泊以上を強くお勧めします。金田城跡など山歩きが必要な場所も多く、余裕を持った日程の方が満足度が高いです。
対馬でレンタカーは必要ですか?
必須と考えてください。島内の公共交通は限られており、観光スポット間の移動はほぼレンタカーに頼ることになります。厳原港近くのレンタカー会社で事前予約を入れておくことを強くお勧めします。島内の道路は山道・細道が多いため、慣れない方は小型車を選ぶと扱いやすいです。
対馬から韓国へ渡るフェリーはありますか?
厳原港と比田勝港から韓国・釜山への国際フェリーが就航しています(運航状況は時期により変動します)。パスポートが必要ですが、対馬観光のついでに韓国へ渡るという旅程を組む旅行者もいます。最新の運航情報は各運航会社の公式サイトでご確認ください。
和多都美神社の海中鳥居はいつでも見られますか?
海中鳥居は潮の状況によって海に沈む度合いが変わります。干潮時には鳥居の根元まで歩いて近づくことができ、満潮時には海の中に立つ鳥居の神秘的な姿を眺められます。どちらの様子も見ごたえがあり、いつ訪れても楽しめます。
ツシマヤマネコに会える可能性はありますか?
野生のツシマヤマネコに偶然出会えることはありますが、非常にまれです。対馬野生生物保護センターでは保護個体を間近で見られる場合があります(公式情報で最新状況をご確認ください)。夜間の山道ドライブ中に遭遇事例があるため、早朝・夜間に山道を走る際は注意してください。
本記事に掲載している写真はすべてイメージであり、実際の運航船舶・港湾・観光施設・宿泊施設の現状と異なる場合があります。
運賃・時刻表・営業情報は2026年5月時点の公開情報に基づきます。改定される場合があるため、ご利用前に必ず公式サイトでご確認ください。
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※掲載写真はイメージです。















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