ジェットフォイル「つむぎ」:川崎重工業製Boeing 929-117型水中翼船。元JR九州「ビートル」として博多⇔釜山間で約30年運航された実績船。名村造船所にて全面改修。定員230名、最高速力約45ノット(約80km/h)。船名は久米島紬に由来。
※掲載写真はイメージです

高速船「つむぎ」とは?
「つむぎ」は、久米島オーシャンジェット株式会社が2026年5月1日の就航に向けて導入する高速船です。水中翼船(ジェットフォイル)技術を採用。Boeing 929型の標準定員は約250名ですが、KOJのつむぎは快適性を重視した230名仕様で運航します。那覇(泊ふ頭)⇔久米島(兼城港)を約82分、那覇⇔渡久地港(本部)(旧エキスポ港)を約60分で結びます。
船名「つむぎ」には、久米島オーシャンジェットの公式キャッチフレーズ「森をめぐり、海を結び、人を繋ぐ、新しい沖縄の旅。」に込められた想いが反映されています。沖縄の島々と人々の縁を「紡ぐ」船として、新しい海上交通の時代を切り開きます。
「つむぎ」の船舶スペック
「つむぎ」は水中翼船(ジェットフォイル)という特殊な船種に分類されます。船体下部に装備された水中翼(ハイドロフォイル)が航行中に船体を海面上に持ち上げ、波の影響を大幅に軽減しながら高速航行を実現します。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 船名 | つむぎ |
| 船種 | 水中翼船(ジェットフォイル) |
| 最大搭載人数 | 230名(Boeing 929型標準は約250名、KOJ仕様にカスタマイズ) |
| 推進方式 | ウォータージェット推進 |
| 航行方式 | 翼走(フォイルボーン)/ 艇走(ハルボーン) |
| 特徴 | 水中翼で揺れを大幅軽減・高速航行 |
| 運航航路 | 那覇⇔久米島(約82分)、那覇⇔本部(約60分) |
水中翼(ジェットフォイル)技術とは?

ジェットフォイルは、船体下部に取り付けられた水中翼(ハイドロフォイル)を使って船体を海面上に持ち上げ、水の抵抗を大幅に減らして高速航行する船舶技術です。航行速度が上がると水中翼に揚力が発生し、船体が海面から浮き上がる「翼走」状態に移行します。
翼走状態では船体が水面に接触しないため、波の影響をほとんど受けません。これが従来のフェリーに比べて揺れが大幅に軽減される理由です。船酔いが心配な方にとって、ジェットフォイルは非常に快適な乗り物です。
この技術はアメリカのボーイング社が開発したもので、世界各地の高速船航路で実績があります。日本国内でも以下の航路で長年運用されており、安全性と信頼性は十分に実証されています。
- 佐渡汽船(新潟⇔両津):所要時間約65分
- 東海汽船(東京⇔伊豆大島・八丈島方面)
- 九州郵船(博多⇔壱岐・対馬)
- 種子屋久高速船(鹿児島⇔種子島・屋久島)
揺れはどのくらい軽減される?

ジェットフォイルの翼走状態では、船体が海面から完全に浮き上がるため、通常のフェリーやカーフェリーと比べて揺れが大幅に軽減されます。波高1〜2m程度の通常の海況であれば、ほとんど揺れを感じないほど安定した航行が可能です。
ただし、波高が大きくなると安全のため翼走から艇走(通常の船のように船体を水面に着けた状態)に切り替える場合や、欠航になる場合があります。荒天時の運航判断は安全を最優先に行われます。
船酔いが特に心配な方へのアドバイスとしては、念のため酔い止め薬を事前に服用しておくと安心です。ただし、多くの乗船者がジェットフォイルでは船酔いしなかったと報告しています。
船名「つむぎ」の由来

「つむぎ」という船名は、久米島の伝統工芸「久米島紬(くめじまつむぎ)」と、人と島を「紡ぐ」という意味が掛けられています。
久米島紬は、蚕の繭から糸を紡ぎ、天然の草木で染め、手織りで仕上げる沖縄最古の染織技術で、国の重要無形文化財に指定されています。この伝統的な「紡ぐ」技術と、海を越えて島と人を「繋ぐ」高速船の役割を重ね合わせた船名です。
久米島オーシャンジェットの公式キャッチフレーズ「森をめぐり、海を結び、人を繋ぐ、新しい沖縄の旅。」にも、この想いが表現されています。
「つむぎ」の建造・準備状況
高速船「つむぎ」は2026年5月1日の就航に向けて、建造・内装工事・試験航海等の準備が進められています。公式サイトの「つむぎ便り」では、建造の進捗状況が随時発信されています。
建造に関する最新情報は久米島オーシャンジェット公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q: 「つむぎ」の定員は何名ですか?
A: Boeing 929型の標準定員は約250名ですが、KOJのつむぎは230名仕様で運航します。座席間隔を広めに取り、快適性を重視した設計です。
Q: 席は自由席ですか?指定席ですか?
A: 座席の種類(自由席・指定席)については2026年3月時点で公式発表がありません。発表され次第、本記事を更新します。
Q: 船内に売店やトイレはありますか?
A: 船内設備の詳細は未発表です。一般的なジェットフォイルにはトイレが設置されています。
Q: ペットは乗船できますか?
A: ペットの乗船規定については未発表です。公式サイトでの発表をお待ちください。
まとめ

港湾・フェリー業界のDX(電子チケット・スマート港湾・自動運航)の最新動向は「港・フェリーのDX最前線」で解説しています。沖縄の高速船・フェリーの比較は「沖縄高速船・フェリー徹底比較」をご覧ください。

高速船「つむぎ」は水中翼船(ジェットフォイル)技術を活かした最新の高速旅客船です。Boeing 929型(標準約250名)を230名仕様にカスタマイズした定員設計、揺れの少ない快適な航海、そして久米島の伝統文化に由来する船名。すべてが沖縄の新しい海上交通の時代を象徴しています。
「つむぎ」が結ぶ航路の詳細は「久米島オーシャンジェット完全ガイド」、料金情報は「料金・運賃比較」、よくある質問は「FAQ」をご覧ください。
「つむぎ」が発着する泊ふ頭と渡久地港のターミナル情報もあわせてご確認ください。
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